日仏150周年を記念して春に東京国立博物館 表慶館にて開催された
「Story of・・・・・」カルティエクリエーション~めぐり逢う美の記憶 展
今も記憶に鮮明に残るほどとても素敵でした。
数々の宝飾品には持主のストーリーがあり、それを知ることでよりその宝石の存在が輝いてみえました。
その中の一つに
王冠を賭けた恋で知られる、
ウィンザー侯爵夫人の言葉が・・
「公爵は、私のためにすべてをお捨てになりました。けれど、私は見た目にさほどうつくしくありませんし
唯一私にできることは、誰よりも美しく装うことなのです。私が部屋に入り、皆が振り向いたときに、
侯爵が私を誇りに思うように」
愛される程にいつも美しく、
贈られるジュエリーを身に纏う幸せ。
ジュエリーには持つ人の物語と歴史があります。
自分で自分の為に贈るのも大切なジュエリー
今日出来上がったカメオの指輪は私の物語。ハープを奏でる女性と笛を吹く天使・・ナポリの職人さんからこのカメオを見せてもらったとき懐かしくほろ苦く胸がキュンとなりました。6年前、2度目の試練を迎えての再出発。
10歳の息子がくれた手紙に「これから二人で頑張ろうね、10年後はきっと・・」の一言と私が髪を団子に結い、鉢巻きをし、天井を指差しにっこり笑って立っている横に、息子がにっこり笑って座っている姿が描かれていて・・・
あの日から、無我夢中で走って、時に泣きながら、それでも心は楽しくと・・調べを奏で、いつのまにか乗り越えていました。
だから記念の指輪はダイヤでもなくて、物語が彫刻されたカメオ。
息子に見せたら「なんだか平べったい指輪だね」と・・・